恋のカタチ
『で、これはなんのつもり?』
大道寺は、彼女らに視線を向け、怒りをあらわにしたかのような声で、彼女達に聞いてきた。
「そっ、それは……っ、」
原因の張本人を目の前に、彼女達も口ごもる。
大道寺は、彼女らを睨みつけた。
―ビクっ、
彼女らの瞳が、怯えるように揺れていた。
『……質問に答えろよ……』
「……っ、その、その女が悪いのよっ!!!」
彼女は下に俯きながらそう叫んだ。
『…………なんだと?』
「私達は、大道寺の近くに行くのにも勇気がいるのに、その女だけは無条件で大道寺に近づいてる。
そんなのズルイっ!!!
みんな気持ちは同じなのに、その女だけ特別で私達は視界の片隅にも入らない存在。
ひいきだよっ!!!
その女だけっ!!
だからその女が憎たらしかった!!…、ウザったくて!、妬ましくて!、消したいって………」
―ガンっ!!!!!!
大道寺が壁を叩いた音が、辺り一面に響いた。
強く叩き過ぎたせいか、大道寺の拳(コブシ)に血が流れた。
「…………大道寺っ!」
血が出てるっ!!
私は下に降りようと、少し体を動かした。
―――えっ…?
私を支える大道寺の手が……震えていた……――