涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
「英語の必要性がわからねえ…」
「んー…グローバル社会、だからじゃない?」
「…俺一生国内に住むから英語話せなくてもいい」
「いやだから、グローバル化」
溶けそうな秋山くんに苦笑いを浮かべながら、やる気を出す方法を考える。
…何かを与える、とか?
…いやいや。何を与えるんだよ自分。
「…ごめん。」
「え?」
「俺が頼んでるのに、ワガママすぎるよな…」
机から小さく顔を上げ、眉を下げたままあたしを見る秋山くんは、本当にすまなさそうにしていて。
…いたたまれない。