涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




離れた体に、そっと距離をおいて、


「帰ろ?」


あたしも適当に笑って、怜も傷付いたような微笑みで。

お互い変なことに気づいているのに、お互い踏み込めない。


「うん。」


踏み込めない、じゃないか。

踏み込まない、だ。





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