涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




小刻みに震える手が、ワイシャツからはなれる。


「怜。
受験生なんだから、お勉強しないと」


そうやって距離をおいて。

なるべくなら、関わらないようにして。

そして…


「ね?」


君を忘れたい、と。

そう心から思った。


「っ…うん。」





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