涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
「朝、弱いの?」
「得意では、ないかな…」
声を聞いていたら、分かるはずなのに、そんなことを聞いて、きっとあたしは…
「…準備、してるの…?」
不安、なんだと思う。
「うん…」
病院へ行く支度をしながら、あまりそういうことを考えたくなくて、秋山君のことを考えれば、きっと…なんて、子供みたいな考え。
「俺も行くよ。」
ふわふわな声じゃなくなった。
はっきりとした声だった。