声優になりたい!
生徒会会計
「笹原さん、大丈夫ですか。」と生徒会長が尋ねた。
「はい。何でもないのです。」と答えてまだファイルに集中した。本当に大丈夫かどうか解らなかった。多分先輩たちのこと思ったよいり影響を与えられたかもしれませんが考え事いっぱいあった。
まず大上先輩のこと。やっとどうしてオオカミ先輩に名乗ったかわかるようになった。瞳は暖かくて大きくてきれいだけど本当に暴れるようになる。怖かった。傷つけたほど目で刺してあたしのこと全部一瞬間で理解できるようになるみたいだった。でも、それだけではなく、本当に一生懸命邪魔をさせないようにしていた、何をしても邪魔を取り除くように戦うつもりだった。覚悟できた。大上先輩はオオカミの形になれるのはびっくりした。いいことか悪いことかまだ決まっていないけどやっぱりすごくて強い女子だ。まるでアマゾン戦士の力で自分のことを守って見せるかもしれない。あたしはそんなに強くになれるなら多分…
そして、鴨川先輩。鴨川はるま先輩。今までどうでもいい男だと思ったけどそんなに強いオオカミ対してあたしを守ってくれたのは憧れた。背が低いのに大上敦子に反対できるのもすごい。二人ともすごい。
その後、2.5天使のような声。『こいつだ』ってどういう意味かしら。そんなにかわいい声を出せる男子が存在できるはずない。ですからアニメを録音するときに全国でオーディションするね。それができる男なら…女子声優の数人はクビにする。かも。けれど、そんな男いるわけない。『男』という存在は運動系だし声も太いだし筋肉だらけだし。確かに鴨川先輩がある程度男らしくないけど、まだ『男』だ。彼女がきっとその教室にいるはずだ。けれど、その後で教室に探しても誰も見つけなかった。どこにいるんだろう?。どうやって逃げた?探し続くよ。きっとこの高校にいるから。
でも一番考えさせたことは自分自身だった。この笹原美優だ。この高校1年生で生徒会会計で2次元女子好き女だ。そう。子供のころから漫画を読んだりおアニメを見たりしたときにそのきれい女の子が好きになった。男子に興味ないとは言えない。ホモ、同性愛、ゆりともいえない。友達も漫画やラノベ好きだけど『婦女子』ということになった。BLを読んだり見たりして恋人とかなんとかできるようになった。確かに趣味が隠されているが彼氏にも興味ある。あたしがちょっと違う。恋人とか彼氏とか男子の身体にも興味持っていないのだ。実はBL大嫌いだ。逆に萌えキャラや美少女が大好きなんだ。ドレスや服だけではなく ―信じられないほどよく訊かれている― けど身体と瞳と髪型。あたしそうではない。髪ストレートでもないし目は別に大きくないし背も低いし胸は…胸は別に。彼女がすっごくきれいだ。けど数年前から誰かがあたしの趣味を見つかって皆にばれっちゃった。そのころから『ゆり』とか『ホモ』とかよく言われます。本当かどうか解らないが。鴨川先輩。そう、彼男でしょう。大上先輩に対してた時にドキドキになっちゃった。いや…違うあれはただ緊張してて怖かったからだ。大上先輩はそんな言葉をくれたときもそうだった。あたしは別に大上先輩が好きじゃない。逆に怖いと思う。けど、比べたら…
「笹原さん?やっぱり大丈夫ではありませんね。早く帰ってもいいのです。もうパトロール完成ですから。」
「いいえ。大丈夫です。生徒会長。」
「富雄でいいって前言いましたね。」
「すみません…鳥山先輩」
「と・み・お!」
「はい!あの…富雄先輩」
「まぁ…それぐらいでいいと思います。」と微笑みを浮かんだ。鳥山富雄。この笹が丘私立高校の生徒会長。そして兄の幼馴染。メガネのかっこいい男だ。子供のころから『美優』とか『みっちゃん』とか呼ばれていたが入学して生徒会会計になった時から『笹原さん』と呼ばれている。けど彼はいつも『富雄』と呼ばせる。なんか恥ずかしいのだ。先輩で生徒会長なんだからすっごく恥ずかしい。
「何かありましたか。大上さんと鴨川さんと?」とめがねを正しくして質問をした。「安全してください。偶然でその辺にいたから知っています。それだけです。」
「いや、その… あの教室に声三つありました。一つのは確かに大上先輩のでした。もう一つのは男の声だからやっぱり鴨川先輩のでしたが、もう一つありました。かわいい女子の声だった。そして…」
「そして?」
「鴨川先輩に告白していたようでした。」と言っちまった。恥ずかしくてそうだったかどうか確認できなかったから自信なかった。
「告白だと…無理です。安心してください、笹原さん」
「えっ?どういう意味ですか、生徒会長?どうして無理ですか。」
「鴨川はるまなんですから。」と微笑みを浮かんだ。訳解らないが彼は冷静で答えをくれた。そして「それに、笹原さんは安心の時に笑顔を見せてくれるから。結局この笹が丘の生徒会会計なんですから。」

ファイルを片づけて早く帰宅するようにした。生徒会室を出てその三階を下りて自転車の駐車場に着いた。そこにいたのは鴨川はるまだった。
「これから帰るの?一緒にちょうだい?」
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