大嫌いなやつと結婚しました!!

ピピーッ!!
今日は、バスケの試合の日。やっと、一試合が終わった。

さっきから、なんかフラフラして、目の前がチカチカする。ボヤけてるのは…メガネがないせいかな…。

「夏海!!大丈夫？」
回りの女子が、私の顔色を見て心配してくれた。これ以上、みんなに迷惑をかけるわけにはいかないよね…。

私は、壁際に座って休むことにした。

しばらくボケッとしていたとき…床に誰かの影が映った。

顔をあげると、その人にタオルと水を渡された。
ボヤけて顔ははっきりわかんない…。
あれ？緑の迷彩のメガネだ…。宇治くんだ!!
「宇治くん!!ありがと!!」

少しの間が空いてから、その人はコクリと頷いた。


それから、一週間ほどたった頃。

「おい!!片瀬!!」
私は驚いた。初めて…山科が私の名前を呼んだから。私の名前…知ってたんだ…。

「…はい。」
敬語は貫く。

「ちょっと…放課後に会議室に来い。一人でな!!」
「…。」
私が返事もしていないのに、山科はどっかにいってしまった。

来いって言われても…何のようなのかな？

ガラッ
「おう…来たか！」
私は帰りの準備をした荷物をもって、ドアのすぐ近くに立った。いつでも逃げられるように…。

なのに…。
「お前、何でそんな出入り口にたったまま何だよ!!こっち来い!!」

えー。
私は嫌だったけど、変に抵抗していじめがひどくなるのも嫌だったから、少しずつ近付いていってしまった。

すると、急に山科は私の手を引っ張った。
私は…そのまま、床に転んでしまった。

痛い。擦りむいちゃった…。

山科は動けなくなった私の肩をつかんだ。
「お前、ムカつくわ!!何にも言い返してこないんだもん!!」

はぁ？じゃ、私黙ってたのが悪循環だったの？

私は、黙ったまま、逃げる方法を考えていた。どうにかしてこの場を脱しないと…。本気で殴られるかもしれない…。

「おい、何か言えよ!!」
私は、頭の中で言い返す言葉を探していたから…うっかり…山科の言葉を無視する状態になってしまった。

「チッ…気安くシカトしてんじゃねえよ!!」
山科は、怒鳴りながら私の両襟をつかんだ。

ブチッ
無理やり私の体を持ち上げるように引っ張ったから私のブラウスのボタンが飛んでしまった。←全部じゃないけど!!

「あ…。」
私は、ビックリして変な声を出してしまった。
ヤバイ…この角度…絶対下着見えてる!!

私が横目で見やると…山科の顔はニヤリと笑っていた。
「へぇ…意外と良い体してんだな…。」

「え。」
ビリリ…ッ!!

私のブラウスは何の抵抗もなく山科の手で破かれた。

「ちょ…!!やだ…やめて!!…お願い!!」
「黙れ!!」
バシッ

…そっか…やめてくれる人じゃない…。
私は、されるがままに口を閉ざした。

………。