無口な同期とイチャラブ♡オフィス


「あーうー、えーと、えーと……はいそうです。あ、優吾の方ね。ジョージはないから」


腹をくくって柴木ちゃんに打ち明ける。きっと彼女なら頼もしい味方になってくれるだろう。


「そっかー。じゃあ海は気合入れてかなきゃね」

「うん。仕事の3倍は気合入れとく」

「5倍にしときな。風間くんてそう言うのちょっと疎そうだし。責めまくった方がいいよ」


早速なんて猛々しいアドバイスだろう。柴木ちゃんの前世はさぞや名のある軍師だったに違いない。頼もしい。


「そっか。じゃあ責める。あ、車で優吾の隣に座っていい?」

「いいよ。それから花火もふたりで見てきなよ」


あ、そうだ。夜、海岸で花火大会があったんだ。忘れてた。めちゃくちゃ美味しいシチュエーションじゃないか。

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