無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「そーだ。花火あるの忘れてたよ。やだ、すっごいいいムード作れそう」
わお。なんかドキドキしてきたよ。すさまじくドキドキしてきたよ。
私の頭の中はドラマチックでロマンチックな妄想で埋め尽くされた。夏の海岸に打ち上げ花火だなんて盛り上がりすぎる。これは、これは、告白大チャンスかも。
言っちゃうか私?ここが勝負時か!?
妄想と気合で顔を赤らめていると、柴木ちゃんがマンゴーフラッペのマンゴーをナチュラルにさらいながらサラリと次のアドバイスを発する。
「人気の無いところで花火見て押し倒しちゃえばいいじゃん」
「えっ!?私が押し倒すの!?」
つか、展開早くない!?ムード足りなくない!?
突然の獰猛なアドバイスにスプーンに乗せたマンゴーを落としそうになってしまった。軍師、それは無謀であります!