無口な同期とイチャラブ♡オフィス


優吾の目がジッと私を見てる。ちゃんと答えを待ってる。

ずるいよー。その眼差しはずるい。私の心拍数どんどん上げていってる。私の体温めちゃくちゃ上げていってる。


「……と、泊まってもいい……?」


少々裏返り気味な、蚊の泣くような声で言ってしまった。なんかカッコ悪い。

けど、優吾はジッと私を瞳に映したまま口元だけカーブを描くと

「嬉しい」

優しい吐息みたいな声で、言った。




9月4日5日は念願のおデート。
そして嬉し恥ずかし初お泊りです。


すっかり心臓が加速運転に入ってしまった私は、この日、もう、優吾の顔をまともに見ることが出来なかった。




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