無口な同期とイチャラブ♡オフィス



「優吾!誕生日どんなパーティーがいい!?何が欲しい!?この頼もしき彼女りんかに言ってごらん!?」


就業後の帰り道で胸を張って言った私に、優吾は実に分かりやすいほどポカンとしていた。


「すごく張り切ってるね……」

「あったりまえー!!だって優吾の誕生日だもん!23歳おめでとう!ハッピーバースデー!!」


先走って祝福してしまった私を見て優吾はブフッと笑いを吹き出したけれど、ヘニャリと目を細めると大きな手で私の頭をそっと撫でた。これは多分『ありがとう』のナデナデ。


「ひひひ」


そのナデナデが嬉しくて思わずメッチャ笑顔になってしまう。ひひひ。

優吾はひとしきり私の頭を撫でると、少し考え込む様子を見せてから

「一泊旅行いっしょに行こうか」

そんな嬉し過ぎる提案をしてきた。


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