無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「だから私、販売部門で良かったなーって。専門部門の人が家具のいい所を見つけて教えてくれて、そんで私がそれをお客さまに伝えるの。すごく楽しい。
だからね、風間くんみたいに家具の良い所教えてもらえると、張り切って接客出来るんだあ」
なんか私喋りすぎてるかも。でも伝えたい。私が良い物を売れたのは優吾のおかげだから。専門部の人たちのおかげだから。だからね。
「だからね。私こそ、どうもありがとう」
『だから』を4回も使ってやっと辿り着けた『ありがとう』。ようやく伝えられた。
一気にペラペラと喋り終えた私に、優吾は瞬きをゆっくりと1回してから「うん」と頷いた。
言葉にしたのはやっぱりとても短くて。けど、まっすぐ私を見ている優吾の目は、何かを伝えたがってるような気がした。