今さら恋なんて…
「ココロの声が漏れてるんだよ」
「……」
恥ずかしい…。
あたしは、シゲハルから視線を外してコンソメスープをすすった。
ベーコンやら玉ねぎやらのおダシが出てて美味しい…。
…あたしには作れないな…。
「美味いか?」
「え?う、うん。美味しい。シゲハル、料理出来るんだね」
「何年1人で暮らしてると思ってるんだ」
「……あは」
「あは、じゃねぇよ」
シゲハルはレタスをもしゃもしゃしながらあたしを睨む。
「…このマンション、買ったの?」
あたしは広いリビングを見渡しながらそう訊く。
デザイナーズマンションみたいに洗練されてて…どう考えても高そう。
うっすら記憶にあるお風呂場もすごく広かったし…。
「借りモンだよ。…何だよ。住みたくなったか?」
ニヤリ、と白い歯を見せて、シゲハルは笑う。