今さら恋なんて…
「仁…。つーが“これから毎日来なきゃダメかな”って顔してるじゃねぇか。何てこと言うんだよ」
「え?そういうつもりで言ったんだけど」
「てめぇ」
「ちょっとやめてよっ」
カウンター越しに殴り合おうとするシゲハルとマスターを慌てて止める。
「んだよ。いいじゃねぇか。どうせ毎日会ってんだろ?」
マスターは乱れたシャツを整えると、そうニヤつきながら言った。
「当たり前だろ?毎日可愛がってやってるよ?」
シゲハルはそう言うと、あたしの黒髪を弄ぶ様に撫でる。
「!そ、そんなこと言わないでよっ」
あたしは慌ててその手を振り払って、シゲハルを睨んだ。
「可愛いなぁ、つー」
「……」
「あんまり煽るな。ここで食いたくなる」
「…変態親父」
「冷たい態度もそそるなぁ」
「……」