今さら恋なんて…
守本が気に入ってる画家の個展が今度ここのチャペルで開かれる、って言ってたけど…ここでやるなら…何だかあたしも見たくなってきたかも…。
…でもなぁ…1人で行くのもアレだし…誰か誘っても月曜日の昼間じゃぁ、来てくれないだろうなぁ…夜はそんなに遅い時間までやってるわけじゃないだろうし…どうしよう。
「どうかしました?」
ふと声を掛けられて、顔を上げると、龍哉が心配そうな顔で立っている。
黒いジャケットに薄いピンクのシャツ。
程良い色落ち感の細身のデニム。
…うん。相変わらず趣味がいい。
「……ん?」
龍哉の服装をチェックしていて、何を訊かれたか、すっかり忘れてしまったあたしは首を傾げた。
「…具合悪いですか?何か…深刻そうな顔してましたけど…」
龍哉はあたしの横に腰を下ろすと、あたしの顔を覗き込む。