今さら恋なんて…
「これって黒ビールとシャンパンだっけ?」
「はい。黒ビールとシャンパンを同割で合わせてあります」
羽生くんは笑顔でそう説明してくれた。
「ビールよりはアルコール度あるから満足度が高いですね」
「そうだね。よかったよ、龍哉も気に入ってくれて」
あたしはそう言って微笑んだ。
「俺も新しい発見が出来てよかったです」
龍哉も柔らかい笑顔でそう返してくれた。
お互いニコニコ笑いながらグラスを傾けていると、
「…今日はカウンターのお席より、個室をご用意した方が良かったですね」
なんて、羽生くんは微笑んだ。
羽生くんの言いたいことを一瞬でくみ取ったあたし達は、
「え?そ、そんなことないよ?」
「別に羽生を無視してるわけじゃないぜ?」
って、口々にフォローする。
「そう、ですか…?私は…お邪魔な気がしましたけど…」
羽生くんは少し意地悪な笑顔を見せながら、あたし達にそう呟いた。