今さら恋なんて…
「……ムカツク。龍哉」
「……そうですか?…ほら、食べましょう?」
龍哉は首を傾げると、2本あるピーマンの肉詰めのうち、1本を自分の取り皿に取った。
「……食べるわよ」
あたしも負けじとピーマンの肉詰めを取る。
チーズとパン粉まで掛かって…とっても美味しそうだ…。
「これ、すごい熱いんで、気をつけてくださいね」
龍哉は綺麗な仕草でお箸を使って串からピーマンを抜き取った。
「ん…」
あたしは素直に言葉に従い、串からピーマンを抜き取った。
「いただきます」
齧り付くと、ピーマンとお肉、チーズが絡まり合って…ホント美味しかった。
「……うま」
あたしはすかさずワインを流し込む。
「んま…」
キリッと冷えた重めの白ワインとも相性がよくて…あたしはうっとりと呟いてしまった。
「…気に入ってもらえてよかったです」
龍哉は面白そうにくすくす笑いながら、そう囁く様に言った。