今さら恋なんて…
イルカのショーや、エサやりなどを見て回り、久し振りに童心に返った。
気付いた時にはお昼はかなり前に過ぎていて、あたし達は施設内のレストランに行くことにした。
食事をするには遅い時間だったから、レストランも空いているようだ。
「何食べます?」
「どーしよー」
当たり前の様に龍哉と手を繋いだまま、あたしが数件あるレストランの商品パネルに見入っていると、
「…さすがに海鮮ものは食べる気になれませんね…」
なんて龍哉は笑った。
「……そーだね」
確かに悠々と泳ぎ回る魚達を見たあとで…海鮮丼をオーダーして「美味しそう」とはなかなか言えないなぁ…。
「……魚介類以外って言うと…オムライス?」
「女子っぽい。司さんも好きなんですか?」
「…嫌いじゃないけど…あんまり食べないかも」
「作るのは得意なんですか?」
「……包まなくていいなら作れるよ?」