今さら恋なんて…



イルカのショーや、エサやりなどを見て回り、久し振りに童心に返った。


気付いた時にはお昼はかなり前に過ぎていて、あたし達は施設内のレストランに行くことにした。


食事をするには遅い時間だったから、レストランも空いているようだ。


「何食べます?」


「どーしよー」

当たり前の様に龍哉と手を繋いだまま、あたしが数件あるレストランの商品パネルに見入っていると、


「…さすがに海鮮ものは食べる気になれませんね…」

なんて龍哉は笑った。


「……そーだね」

確かに悠々と泳ぎ回る魚達を見たあとで…海鮮丼をオーダーして「美味しそう」とはなかなか言えないなぁ…。


「……魚介類以外って言うと…オムライス?」


「女子っぽい。司さんも好きなんですか?」


「…嫌いじゃないけど…あんまり食べないかも」


「作るのは得意なんですか?」


「……包まなくていいなら作れるよ?」



< 398 / 479 >

この作品をシェア

pagetop