今さら恋なんて…
…何か可愛いなぁ。
龍哉は実年齢より大人びてるけど、鷹岡くんは年相応の可愛らしさがある。
「いいよ。…はい。名刺渡しておくね」
あたしは名刺入れの中から名刺を取り出すと、鷹岡くんに手渡した。
「ありがとうございます。すぐに予約します」
「こちらこそ。よろしくお願いします」
にこりと笑った鷹岡くんにつられて、あたしも微笑んだ。
「…ところで龍哉って、まだ忙しいのかな…」
あたしはフロントを振り返りながらそう訊いた。
「そう…ですね。今はまだチェックインの時間帯なので…しばらくは忙しいと思います」
鷹岡くんは腕時計で時間を確かめた後、そう呟いた。
「そっか…どうしようかな…」
龍哉と話がしたかったけど…仕事の邪魔はしたくない。