我が家で毎日起きること*その2

いいところ

あじゅの通う保育園の、保護者懇談会があって。

クラスの母親全員に、自分の子どものいいところを言えという、無茶ぶりにもほどがある流れになりまして。

ちょっとー、先生ー、三日前から言っておいてくださいよー、みたいな。

物凄くそわそわしだす、おかーさん達。

でもまぁ皆それなりにね、言うんですよ。

妹の面倒を見るだの、意外と手先が器用だの。


で、順番が来るまでに、何を言おうか練るじゃないですか。

ダダ被りしても恥ずかしいからね、一応、聞きながら尚且つ自分のコメントを考えるっていう。

脳みそフル稼働。


おーちゃんの面倒を見る→いや、昨日も、脱いだ靴下をおーちゃんの口元に持って行って「食べるお!」ってはしゃいでてこてんぱんに怒ったな。

恐ろしく記憶力がいい→「そのアイス、ママがこの間の花火の時、買ってたよね、そんでさ、その時オリ(俺)がうんちしたくってさ…」とか、一年以上前のこととか平気で言うけど、大事なことは覚えてない


…駄目だ。

考えれば考えるほど、「それ、褒めてないよね?」という方向に。

先生としては、こうやって我が子のいいところを意識させることで、親に「子どもと向き合う大切さ」的なものを再認識させたいんだろうけど、ごめんなさい、我が子のおバカぶりが浮き彫りになるばかり。


結局ね。

おやつを食べながら

「おめーもうめーもん出すじゃねーか」

と言ってみたり

ご飯を食べながら旦那に

「な、これうめーな」

と言ってしまったエピソードと共に、「スクスクと子供らしく育っているところ」を挙げた私。


いやーーー、難しかった。

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