クールな彼と放課後の恋
知らなかったな…


ま、ここから東京に出るのは、電車だったら1時間かからないくらいだもんね。

会おうと思えば、いつだって会える距離だよ。

それにしても、週に1回会ってるなんて、すごく仲いいんだな…


ハッ…!

もしかして、友達って彼女とかだったりするかも…



ちらっと横の稲瀬を見る…


うーん、デートの格好っぽいっちゃぽいかな…

楽過ぎてないし、シンプルだけどおしゃれすぎてもないし…


あ、でも、デートだったら…

こんなに早く帰って来ないよね?


まだ6時くらいだし、明日も日曜で休みなんだから…

もっとギリギリまでいるはず!

もしくは、泊まりってパターンも…



ああーわからん!

しかも、本当にデートだったらちょっとショックだし…





「なあ…」


へ?



稲瀬が、歩くスピードを緩めた。





「晩飯の買い物しなくていいの?」

「…あ、夕飯ね」


私の勝手の激しい妄想から、急に現実に引き戻される(汗)




「ちょっと遅くなっちゃったから、今日はピザでも取ろうと思ってたんだけど…でもせっかくだから作ろうかな!」

「いや、たまにはピザいいな」

「…本当に?ま、たまにはいいよね」


作るのめんどうだから、出前にしたいなんて言えない(汗)





「ピザにしようぜ」

「やった!…じゃないや、そお(汗)?修君も来るかな?」

「さっき連絡したら、7時くらいにお前んち来るって…」

「そっか!で、日向もいるから…ピザ何枚頼む?稲瀬兄弟は結構食べるでしょ?」
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