クールな彼と放課後の恋
ん?嬉しい…?

私…稲瀬と暮らせて、嬉しいと思ってるの?


ということは…

お母さんが言うように…私…稲瀬のこと…




カァァ


恥ずかしくなって、ひとりなのに顔を赤らめてしまう…



私…やっぱり・・

稲瀬のこと…好きなんだ…


隣の部屋に稲瀬がいると思うと…


緊張して…

ドキドキして…

でも嬉しくて…



それって…

好きってことだよね…




カァァァ


顔は更に赤くなる。



こんな気持ち、生まれて初めてかも…


早起きして、一人で部屋にいるときに…稲瀬のことが好きだって気づくなんて…

ちょっとイタイ…?

それに暗いかな。



でも、いいや。

私…稲瀬のこと好きなんだぁ…


それに気づいたのは、恥ずかしいけど…

嬉しい…






少し気持ちが落ち着いたあと、メイクに取りかかったが、なんだか今日はうまくメイクできなかった…


稲瀬に対する自分の気持ちがわかったから、浮かれてんのかな、私…



カッコ悪…








ガチャ…


メイクと髪のセットが終わり、朝食の用意をしようと、再び部屋を出る…



もうそろそろ…日向が起きてくる時間かな?


ドアをそっと開け、足音をたてずに廊下に出ると…





「…はよ」


ビクーーーーーッ!!!




部屋を出てドアを閉めようとしたとき…横から急に、稲瀬が顔を出した。




「び、びっくりした…!」

「お前の部屋ノックしようとしたら、ちょうどお前が出てきて…」

「そ、そう…おはよ」


稲瀬の顔…まともに見られない…
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