春川家の5兄妹

真実

春川湊








……………………15年前の話………………………………







初めての女の子は凪と名ずけられてとても可愛かった







でもすぐに病院に入院してしまった入院している最中に弟が一人出来た名前は夕







これで5人兄弟になった






俺は長男だからといつも梓と椿を引っ張っていた






当時梓は8歳で椿は6歳だった俺は10歳で、年の離れた妹と弟が可愛くて可愛くて仕方なかった







学校が休みの日は決まって病院に行き凪を見て夜遅くに家に帰った







ある日、大きな地震が起きた。








俺たちが住んでいたところは大丈夫だったが………………






母さんの方の婆ちゃん爺ちゃんの家がある方に津波が来たと連絡があり婆ちゃん爺ちゃんに連絡をしてもいっこうに返事は無く


心配で母親と父親が2人揃って婆ちゃん爺ちゃんのとこに行くというから俺も行くと言ったが父親の方の婆ちゃんに預けられた

爺ちゃんはもうとっくに他界してるから寂しくなくていいだろうと言っていた







子供を置いて行く親もどうかとは思ったが母さんも父さんもきっと怖くて一人じゃ行けなかったのだろう







母さんは婆ちゃんのとこに行く日俺のとこに来てこう言った






「もしもだよ、もしも母さんと父さんが帰ってこなかったらね
凪と夕にはこう言いなさい
『母さんは自分達を捨てた酷い人なんだ。』
そしてね湊、大きくなったら教えてあげて


母さんと父さんはどういう人だったのかを…ね」






まるで何かを予言するようにいつもの様に優しく、秘密の話をするように小さく、一度だけそう言って家を出た………………………………








俺たちは婆ちゃんのとこにいても毎日は変わらず凪は入退院を繰り返していた






夕も凪も言葉を発して立ち上がり、笑っていた






兄弟5人で両親を待っていた








数ヶ月が過ぎたある日の朝、母さんが俺たちの前に姿を現した







痩せて、出て行く時とは明らかに違かった





俺と母さんで話をした
婆ちゃんと爺ちゃんは大丈夫だったらしい
家は流されて今は無いと言っていた







父さんは?と聞くと泣き出してこう言った






……………………死んじゃったよ……………………………










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