幼なじみ。






ー コンコン




体温を計っている時、ノックする音が聞こえた。




先生があたしの代わりに「はい」と声を出して、ドアの向こう側にいる人に言った。




ガラガラと、ゆっくりとドアが開いたその向こうにいたのは愛雅だった。





「あ、愛雅?」




「おぅ!」





今、すごく会いたかった人に今会った。




でも、愛雅に話すべきなのかわからず、先生に目を向けると、愛雅に話しかけ始めた。




あたしは?マークを頭にいくつも浮かべた。




「ちょっと、話聞いてくれるか?」



「・・・あ、はい」




一瞬戸惑うものの「はい」と答えた。




先生が何を言うのかはわかった。




昨日の検査結果だと思う。あたしの突然死の可能性。





あたしが言いにくかったことを先生が知って代わりに言ってくれるみたいだ。





「愛雅。今日心愛ちゃんきてないの?」





「あぁ・・・家の用事がどぅとかなんとか言ってた」




「そっか・・・」




それを言った後、先生が愛雅を連れて、病室から出て行った。




ごめん。ごめんね、愛雅・・・




あたしだけじゃなく、愛雅にまで辛い思いさせて・・・




ほんと、ごめん・・・




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