幼なじみ。
だから、幼い頃よく遊んでいた公園へ朝行った。
『なんで?』って顔をしているけど、そんなの無視していた。
時間とかいろいろ考えてんだろーけ・・・・俺は麻帆の手を掴んで何も考えず、前だけを見て歩いていた。
公園について、まず謝りたかったことがあったから謝った。
『あの言葉を取り消したい』
あの言葉とは、『やだ』という言葉。
あの後、麻帆は泣きじゃくっていた。
『麻帆、だいぶ前のことだけど、ほんと悪かった』
『ううん』と首をブンブン振りながら言った。
そのわりには、少し顔が俯き悲しそうな顔をしているように見えた。
こんなタイミングだけど・・・・
『麻帆、実は・・・俺、ずっと麻帆のこと好きだった。でも、陸上のことしか頭に無いと思ってた』
麻帆の顔を見ると少し混乱しているような顔をしていた。
でも、どこか驚いたような顔も見られた。
いきなりだったし・・・・迷惑かな?
そう思った。
『あのね?愛雅・・・結婚しようね?って言ったのは小さい頃だし・・・意味なく言った言葉だと思うの・・・だから・・・』
それ以上の言葉を聞きたくなかった。
絶対に振られると思ったから・・・・