悪魔な秘密の巫女男子


「でも、よかった
 アサヒが やったんじゃなくて。」

「僕に、そんな力ーー」

おっと、
力なんてありませんから。ってふつーにばらしてしまうところだった。


「では、行くか。」





ライガも、火の守護師も 王宮へ向かうというので
必然的に
僕も一緒に向かうことになった。

あわてて
つけていた衣装を適当な布で包む。



水を含んで、重い。

ガチャリと、バルコニーに三人 でた。

ちょっと雲が かかっているが、いい十六夜だった。
ぼんやりとした月明かりが 三人を照らす。




「ほれ、持ってやるから。」

「うわ。ありがとう、ライガ。」



「じゃぁ、行くぞ。
 火の使徒よ。頼んだぞ。」

「 あぁ。 悪いな、アサヒ。今日、二回目の空中散歩だ。」

「え?」

と、何も反論する暇もなく、
ごぉぉお!!!
熱風とともに、空へと 弾き飛ばされた。




ぎゃぁぁぁぁーーーー


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