悪魔な秘密の巫女男子
ちりりん。
かわいらしい鈴の音とともに、
「またせたな。」
綺麗なすんだ声ーー
振り返ると
そこには「巫女」さんがいた。
「え。」
振り返った僕は、思わず小さく叫び声をあげた。
ニコリと
きれいに笑ったその女性は
まっしろな着物・・・巫女装束っていうの?
その上に、薄い布。
羽衣みたいに羽織って
神秘的だ。
うすーい、淡いブルーのベールを頭からかぶってて、
その頭にちゃらりと つけられている
アクセサリー。
あぁ、
なんで・・・?
その、頭に乗せているベールは『僕の』だ。
一瞬、そんなことを思って驚く。
なんだか、思考がぐるぐるして・・・混乱する。
しかし、
一瞬で錯覚だと悟る。
だって、ここは、『あの世界』ではないのだし。
僕は『水の巫女』ではない。
でも、よく似ている。
「・・・よく参られた。」
彼女はふわりときれいに微笑んだ。
混乱している僕を無視して
すたすたと上座にふわりと座る。
控えていた同じような巫女装束の女性が
いそいそと裾や
ベールを整えて
静かに廊下まで下がる。