愛されオーラに包まれて
そして、ふたりで昇りつめた後、テレビを見たら、とうに新年を迎えていた。

『遥香・・・誕生日おめでとう』

真冬なのに、額に汗を滲ませた泰河は、私にそう言うと軽くキスを落とした。
そして、今の行為の後処理をすると、再びベッドに潜って少し朦朧としている私を抱きしめた。

『ちょっと、夢だったんだよね』
「何が?」

泰河の胸に顔がある私は、そのまま泰河に尋ねる。

『恋人と、繋がったまま年越しすること』
「えー?」

ちょっとイヤラシイ夢のように思えて私は声を出してしまった。

『だって、前の年と今年を跨いで愛し合えるって、凄いことだと思わないか?2年分の重みを感じるような気がして。しかも今日は遥香の誕生日だろ?一石二鳥だよ』

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