愛されオーラに包まれて
『幸せだね、私達』
1度交わって、少し熱が冷めた後、玲奈が言った。
「そうだな。結婚したいと思った好きな人と結ばれるって、奇跡なんだなって思える」
『でも、舟さんの神戸さんを見る目。健吾が茉莉を見る目と一緒だったよ』
「そう?」
『娘を慈愛する目』
東京に置いてきた娘。
でも親はこんなところで愛を確かめ合っている。
「そうか。じゃ、東京帰ったら、茉莉をギューって抱きしめてあげよう」
『うん』
玲奈が頷いた。
「でも、東京帰るまでの間に、パパとママが愛し合っていたって、別にバチは当たらないだろ?」
『そうだよね。その気持ちがあったから、茉莉が生まれてきたんだもんね』
「神戸さんのそういう恋情の要素を、解決できればいいんだが」
俺のこの言葉に、玲奈が首を傾げた。
『神戸さんは、もう大丈夫なんじゃないの?』
「いや、実はまだ1つだけ解決すべきことが残っているんだけど、それは俺が出る役目じゃないんだ」
『どういうこと?』
玲奈ごめん。
具体的にはまだ言えないんだ。
「愛し続ける努力が、結果的に愛されることになればいいな、神戸さんのお相手も」
『ふぅん。そんな種類の話か。なら健吾が出たら、きっとただのお節介になりそうだね』
「俺は、人の恋より、目の前の玲奈だから」
そう言って俺は玲奈に深いキスを落とし、お互いが満足するまで、まどろんだ。
1度交わって、少し熱が冷めた後、玲奈が言った。
「そうだな。結婚したいと思った好きな人と結ばれるって、奇跡なんだなって思える」
『でも、舟さんの神戸さんを見る目。健吾が茉莉を見る目と一緒だったよ』
「そう?」
『娘を慈愛する目』
東京に置いてきた娘。
でも親はこんなところで愛を確かめ合っている。
「そうか。じゃ、東京帰ったら、茉莉をギューって抱きしめてあげよう」
『うん』
玲奈が頷いた。
「でも、東京帰るまでの間に、パパとママが愛し合っていたって、別にバチは当たらないだろ?」
『そうだよね。その気持ちがあったから、茉莉が生まれてきたんだもんね』
「神戸さんのそういう恋情の要素を、解決できればいいんだが」
俺のこの言葉に、玲奈が首を傾げた。
『神戸さんは、もう大丈夫なんじゃないの?』
「いや、実はまだ1つだけ解決すべきことが残っているんだけど、それは俺が出る役目じゃないんだ」
『どういうこと?』
玲奈ごめん。
具体的にはまだ言えないんだ。
「愛し続ける努力が、結果的に愛されることになればいいな、神戸さんのお相手も」
『ふぅん。そんな種類の話か。なら健吾が出たら、きっとただのお節介になりそうだね』
「俺は、人の恋より、目の前の玲奈だから」
そう言って俺は玲奈に深いキスを落とし、お互いが満足するまで、まどろんだ。