愛されオーラに包まれて
有言実行。

大部屋でのカラオケなんて、抜けるのは簡単。

清水を一瞬見たが、飯嶋さんと盛り上がっていたみたいだった。
こんな時、飯嶋さんのような女扱いの上手い人には感謝だ。

ちなみに飯嶋さんには俺と遥香の関係は言っていない。
勘付いているかも知れないけどね。

家に帰ると、風呂には入った様子の遥香がソファーで体育座りをしながら、テレビを見ていた。

『あ、お帰りなさい』
「ただいま」

遥香の表情が曇っている。
でも原因は分かっているんだ。

俺だって、蒲田に見せた笑顔な遥香を見て、猛烈に嫉妬しているんだから。

『今、お風呂に入ったけど、もう一回入る』
「どうしたの?」
『泰河と一緒にお風呂入る!』

俺は上着を脱いで、遥香の隣に座った。

「今、すごくお酒臭いと思うけど、キスしていい?」

今、俺に叫んだ遥香の顔と声が猛烈に可愛くて、遥香の返事を待つことなく、唇を塞いだ。

お酒を飲んでいるのでお風呂に浸かるのはやめて、シャワーを浴びた後は下着や部屋着をつけることなくそのままベッドに直行すると、互いの"ヤキモチ"をぶつけあうかのように、激しく交わった。

『今日は、特にすごいね、泰河』
「お前もな。いつも以上に、がっちり俺のを巻き込んで、腰ごと持って行かれてたよ」

遥香の体中に、無数の赤い痕。

相当、がっついたんだ、俺・・・

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