愛されオーラに包まれて
『いっぱい付けちゃった、痕』

遥香がそう言うので自分の体を見ると、俺にもたくさんの赤い痕。
どうりで時折痛みを感じたわけだ。

「お互い様だな、俺達」

そう言って笑い合った。

『今年の新入社員は恋愛体質なのかな』
「え?」
『だって、清水さん、泰河に猛アタックしてきているでしょ』
「そんなの、靡くわけがないでしょ。お前だって、蒲田に腕引っ張られていたじゃねーか」
『私だって靡かないもん』

そう言うと"隙あり!"と俺にキスをした。

『明日、テニス行けるかなぁ』

明日は俺とテニスに行こうと約束していた。

「何で?」
『だって、泰河とこうして引っ付いていたら、テニス行きたくなくなっちゃうかも知れないから』

遥香、やっぱりお前は可愛いな。

「そんなの、望むところだよ。テニスより、その遥香の気持ちを俺は優先したいから、明日どうするか決めていいよ。俺も・・・遥香と一緒の気持ちだから」

可愛いと思ったら、もう止まらないのがいつものパターン。

「愛してる、遥香」
『私も、泰河』

特に今夜はいくら遥香に熱を放っても全く沈むことがなく、また遥香もそんな俺に全く体力が果てることなく互いを感じることに没頭し、睡魔を感じるようになったのがようやく日が昇ってしばらくしてからのことだった。

これでは、やっぱりテニスには行けないな。

でもこれが、俺達なりの、愛し合い方。
< 237 / 345 >

この作品をシェア

pagetop