もう一度、最初から
あたしは、それから言葉を発せられなかった。

だって、意味が分からないよ。

今の今まで、柚希さんと子どもとの未来に覚悟が出来てるって言ってたじゃない……

あたしが告ったから?

コンビニで、あんな目に遭ったから?


……また新たに責任でも負うつもり?


エノキは、黙り混んでいるあたしを暫く見つめた後、

「…連れ回してごめん。そろそろ、目的地に向かうから」

頷く事しか出来ない。

訳が分からないけどエノキは確かにあたしが好きだと、言った。


その部分が、暗闇の中で柔らかく灯るあかりのように、あたしの胸を暖めている。

どこに、連れていくの?

何が待っているの?



……あたし達はどうなるの?
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