不器用男子の告白の仕方。





「…なんだよ、こっち見ろよ」



五十嵐が不服そうにそう言って



あたしの顔を覗き込む。




近っ…!




「こっち見ないで…!」




思い切り五十嵐を突き飛ばすと




「いてっ!何すんだよ…」



五十嵐の言葉が、途中で止まる。





「…おまえ、顔赤…」




「!!!

う、うるさいっ!五十嵐のバカー!!」




もう!
なんなの!
マジでムカつく!!



「っ待てよ」



走って教室に入ろうとしたあたしの腕を、五十嵐がつかむ。




「なに…!」



「今日、放課後。


体育館こいよ」



「体育館…?」




なんで、そんなところに。




「…練習、見に来い」




どーせ暇だろ?と五十嵐があたしの腕を少し乱暴に離す。




「絶対こいよ」




そしてそう念をおすと、あたしの横をすり抜けて、教室に入っていった。





…なんで、五十嵐の練習なんて見に行かなきゃいけないの。




あたしそんなに暇じゃ…暇だけど…




絶対行かない!!




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