もう一度


なぜこんなにも喜ぶかというと、とにかく先輩がめんどくさいからだ。うるさいし、厳しいし…

「てーこーとーはー⁇」

ニヤッと笑いながら亜琉愛があたしに目で訴える。

「今日はー⁇」

あたしもそれに合わせて返す。

「「自主練だぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

あたしと亜琉愛の声は大きすぎて、大会中の先輩に届いてないか本気で心配になった。

「自主練ってなにするの⁇あたし初めてで…」

それまで気配を消していた(あたし達が気にしていなかっただけ)サッキーが女のあたし達に甘えた声を出す。

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