不稔華
貴方はたまに私の瞳を覗き込む。
私はフイとそっぽを向く。
貴方はクスリと笑う。
私は顔を赤くする。




楽しい時間は何時もあっという間に過ぎて行く。
二人の時間もあっという間に過ぎて行く。
貴方は何も無かった様にスルリと通り過ぎる。
私はこの手で時間を止めてしまいたいと
何時も思ってる。





私と貴方は天の邪鬼。
何時も心とは反対の事をする。
私と貴方は鏡。
只1つ違うのは
貴方は男で
私は女だった。
只それだけ。





貴方はフワフワしてるくせに
嫌な事はスルリとかわす。
ホントはハッキリ自分を持ってる人。
でも、それを見せない人。





私、貴方の怒った顔を見たことが無い。
貴方が喧嘩をしたところも見たこと無い。
それは見せたくなかっただけ?
だから私は貴方の笑顔しかしらない。




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