愛を欲しがる優しい獣

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ピンポーンと来客を告げるベルが鳴ったのは、ちょうどシャワーを浴び終わって風呂場から出てきた時だった。

(宅配便かな)

インターネットで即日配達注文したゲームが届くことを思い出して、ドアホンの通話ボタンを押す。

「もしもし」

<佐藤です>

……最初は聞き間違いかと思った。

もう一度モニタを見返してみれば映し出されていたのは息を弾ませた佐藤さんに間違いなくって、単なる聞き間違いではなさそうだった。

<お夕飯持ってきたの。入れてもらっても良い?>

「もちろん!」

俺はそう返事をするとオートロックを解除して、慌てて佐藤さんを出迎える準備をした。

彼女がオートロックの玄関を越え、エレベーターに乗って部屋にやってくるまで約5分。

見られたら色々と気まずい物を隠すのには随分と心許ない時間だった。

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