DARK ANGELSー黒の天使達ー
震える手で口元を抑える。
ドア越しだから、真由香たちには気づかれていないだろう。
どうしてーーー……
真由香が私に嘘をついていた?
二人はもう、ずっと付き合っていた?
親友が自分を騙していたことにより私は深く傷ついた。
でも、それよりも…。
怒りが大きかった。
なに…悠里くんに勝手に、私が彼のこと好きだって言ってんのよ……!!
なに、私のこと騙してんのよ…!!
このっ…!!男垂らし…!!
私は拳を握った。
手のひらに爪が入って血が滲むほど強く……
真由香が許せなかったー……