DARK ANGELSー黒の天使達ー
私はぐっと拳を握った。
バッと携帯を背中に隠した。
「……平気だよ、なんか…美華が階段から落ちたって!あはっ…ドジだよねって……」
「本当?美華ちゃんったら、しっかりしてるっぽいのに、抜けてるのね…」
お姉ちゃんが呆れてるような感じで笑った。
「秞葉ったら、何気に酷いわねぇ!」
「ジョーダンだってばぁ、お母さん!美華ちゃんにお大事にって言っておいて!それから気をつけてって!」
お姉ちゃんはそう言って微笑む。
「あ…は、大丈夫、擦り傷もないみたいだよ??凄いよね!……そういうわけで、ちょっと美華に電話してみるね?」
私はそう言ってお母さんの「はーい」という声を聞きながら隣の部屋に入った。