ストーンメルテッド ~失われた力~
その日、俺はある森にいた。
その森はまさに大自然であるが、神々が通りやすい様に広い通路が一つだけ創られてあった。
その先に俺が見たものは......
あまりに 残酷な光景だった。
傷だらけの......一匹の白い犬神 。
しかしその犬神は、とても生きられる様な状態ではない。片方の後ろ足にはくっきりと何かの歯形が付いており、そこから大量の血が溢れだしていた。立ち上がることは非常に困難な状態である。
それでも懸命に生きようとしているように
見えた......
俺は その犬神のそばへ寄るとしゃがんで言った。
「......可哀想にな。でも......もう大丈夫だ
よ。 家でゆっくり休め」
そうして、犬神を抱き上げようとする所
で..................
記憶は終わってしまう。