ストーンメルテッド ~失われた力~

「本当に、エンデュは頼りになるわ......」

ふと、あの晩のことを思い出したジュノは呟いた。

「え?」

翔は、奇妙に彼女を伺った。

「じゃあ、私は帰らきゃいけないから......明日ね」

「う、うん。明日ね」

そうして、ジュノが出てゆく後ろ姿を見詰めながら翔は微笑んだ。



ジュノ......


君に会えた事は偶然じゃないと思う。


......きっと、運命だったんだよ。


君がいたおかげで、僕は......生きる希望を持とうと思えることが出来ている。


感謝......するよ。



「......なんて、言えないな」



でも、本当に......



ありがとう、ジュノ。


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