言葉の宝箱
言葉の宝箱
『 もしも歩けたら 』

もしも歩けたら
どうなってたかなぁ
あなたを引き止めてたと思う
泣きながら
でも
それが出来なかったんだ
強がってしまったんだ
だって
出来るわけないじゃん
好きだったから
こんな障害を抱えて
あなたを引き止めるほど
バカじゃないよ
でも
あなたを
好きになってから
はじめてだった
何で歩けないのが
私なんだろう って
思ったのは
それまで
思ったことのない
感情だった
これが私なんだ

胸を張って言えたんだ
でも好きな人が出来たら
今までなかった感情すら
生まれるんだと知ったよ
だから引き止めなかった
引き止められなかった
あなたが
好きだったから
愛していたから
こんな女と
一緒にいてほしくなかったんだ
あなたから別れようと
言われた時
あんな笑顔だったけど
ほんとは
大抵の女の子みたいに
泣きたかったんだよ
気づいてたはずだよ?
だってめっちゃ
目の前が
万華鏡みたいになってたから
好きだったから
瞳に溜まった
涙を流すわけにはいかなかった
その涙を流したら
別れたくないと
言いたくなるから
泣かなかったんだ
こんな
体じゃなかったら
あなたと別れることも
無理して
別れ際
笑顔を作ることもなかったのかな






end
< 1 / 250 >

この作品をシェア

pagetop