夫婦橋〜鈴RINと響いたその瞬間TOKIに
講義を終えた帰り道。
洋介の車…
紺のBMWは見当たらず
蓮音は少しホッとした。
スィーツ巡りするという
真由達友人の誘いを
グッと我慢して
ひとり電車に乗った。
(あ〜今日も疲れたなぁ…)
勉強、ピアノの実技練習や
実習に疲れていた私は
大きな鞄を抱えて
電車の揺れの心地よさに
体を任せて
いつのまにか眠っていた。
次は○○浜駅〜
車内アナウンスが流れて
目を開けた。
ぼんやりとした頭で
蓮音は考える。
(何か忘れてない?
あ!!!
千尋ちゃんに
メールするの忘れてた!)
【もぉすぐ駅着くけど
千尋ちゃん達大丈夫?】
慌てて蓮音は
千尋にメールした。
駅のホームに着くほんの一瞬
電車の車窓から
『夫婦橋』が見える。
(ただいま…
め・お・と・ば・し…)
♪♪♪!
千尋からメールが届く。
【れのん帰る頃かと思って
駅近くにいたんだよ!
千尋達改札にいるからねぇ♪】