夫婦橋〜鈴RINと響いたその瞬間TOKIに
*第6章*暴力から愛は生まれない

「結局…

洋介と
付き合うようになったの。

泳ぎも勉強も
根気よく教えてくれた。

お互いの家族にも公認になって…
私達は
うまくいってるはずだった。

だけど
洋介が希望していた大学に
不合格になってから
少しずつ私達は
すれ違っていったの。

幼稚園教諭になるのが私の夢で
ずっと応援していてくれたのに
短大に合格して
こうして実習や勉強だらけの
忙しい毎日に
不信感抱くようになって…

はじめは平手打ち…

それから拳で殴る、
腰や背中を
蹴り上げるようになったの…。


私が悪いの…


洋介の機嫌
損ねて怒らせてしまうから。」


房総へと向かう
フェリーの灯りが
小さくなっていくのを
見つめながら話した。
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