音色
利香の身の安全を第一に考えた両親は、父が母方の祖父母と養子縁組をすることで慣れ親しんだ姓を捨てた。
佐溝璃香は、野々部利香になった。
仲良く育ったあの家は、家族揃って引き払った。
なにもかもを手放した。
でも、ピアノだけはやめられなかった。
「利香の好きなようにすればいい」
両親は、ピアノを続けることを認めてくれた。
寧ろ、やめることを認めてくれなかったと言ったほうが正しいかも知れない。
音大まで行かせてくれて、今では音楽教諭という職まで手に入れられた。
両親を大事にしたい。
自分自身よりも、大切。
佐溝璃香は、野々部利香になった。
仲良く育ったあの家は、家族揃って引き払った。
なにもかもを手放した。
でも、ピアノだけはやめられなかった。
「利香の好きなようにすればいい」
両親は、ピアノを続けることを認めてくれた。
寧ろ、やめることを認めてくれなかったと言ったほうが正しいかも知れない。
音大まで行かせてくれて、今では音楽教諭という職まで手に入れられた。
両親を大事にしたい。
自分自身よりも、大切。