無口なカレとの甘い恋

海星君が唇を離すと同時に声を漏らす。


「……――ヤバいよぉ……何、今の!?」


唇はとっくに離れているのに、膝がいまだにガクガクと震える。


立っていることもままならないぐらい、海星君のキスは甘かった。


腰が砕けそうになり立っているのもやっとだったなんて恥ずかしくて言えないよ……。


「これぐらいでヤバいって言ってたらどうすんだよ」


「えっ!?もっとヤバいのがあるの!?っていうか、海星君はどこでこんなに上手なキスの仕方を覚えたの?あたしも練習したい!」


「は?」


「……へっ?」


あれっ?何かマズイことをいった……?



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