無口なカレとの甘い恋

「だって、そうでしょ～？大好きな人に自分からキスしたんだから。しかも、それがファーストキスだっていうんだからホントビックリ」


「あの時は自分でも抑えが利かなかったんだよ……。キスしたいっていう欲求を抑えられなくて……。キスしたこともないのにおかしいんだけどね」


「しかも、相手はあの海星君だよ!?あたし、海星君と目が合うだけで息が止まりそうになるんだけど」


「息が止まりそうって……もしかして、アカネも海星君のこと……――!!」


「違う。好きってわけじゃないけど、カッコよすぎて息が止まりそうになるってこと。あたしだって今までそれなりにカッコいい人と付き合ってきたつもりでいたけど、彼は別格だわ」


「別格？」


「そうそう。次元が違うの。だから、姫子と海星君はお似合いだよ」


「ん？」


「美男美女カップルってこと。まったく。分かり切ったことを言わせんじゃないわよ!!」


アカネの言葉に首を傾げる。