無口なカレとの甘い恋
シーンっと静まり返った部屋の中にポツンと一人取り残されたあたし。
心の中に不安が広がっていく。
おかしい……。
あんな伊織君初めて見た。
いつもマイペースで余裕があって優しくて、人の嫌がることを無理強いするような人じゃない。
そんな伊織君が強引にキスをしてあたしを押し倒すなんて信じられない。
それに……伊織君……泣いてた……。
声も出さずに涙を流していた……。
伊織君が泣いているのを見たのも、今日が初めてだ。
伊織君の涙に痛いくらいに胸が締め付けられる。