星が瞬く夜に。
第1章

席替えします。








☆☆☆





お姉ちゃんが亡くなって、4年後。

私は、高校2年生になっていた。




お姉ちゃんがいなければ友達が出来なかったほど、人見知りな私。

そのため、高校に入って2年もたつが、友達はいない。




今も私は、廊下側の1番後ろの席で、顔を伏せながら本を読んでいた。

話しかける人なんていないもの。




お姉ちゃん・・・。

会いたいよ・・・。


私、お姉ちゃんの方へ行きたい。


お姉ちゃんは来るなって言っていたけど。





でも私、耐えられない・・・。

お姉ちゃんがいないんだもの・・・。

こんな孤独な日なんて、いらないよ・・・。




お姉ちゃんが死んだ日も、両親は帰ってこないし。

どうしてって電話したら、仕事が忙しいからって。

あんな人たち、親でもなんでもない。







< 8 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop