星が瞬く夜に。
「これ輝流のだわ・・・。
もしかして、この間輝流とデートしたのは、郁美ちゃんなの!?」
デートって・・・!
「そ、そんなのじゃありません!」
「あらそうなの?
輝流、凄く嬉しそうに出かけて行ったから、てっきり彼女とのデートかと思ったの」
「か、彼女じゃないです・・・。
榊くんとは席が隣で、色々良くしてもらっているだけで・・・」
「そうなの~・・・。少し残念だわ~」
「勝手に話進めている母さんが残念だよ」
いきなり聞こえた低い声に、私と榊くんのお母さんは同時に振り向く。
リビングの入り口で仁王立ちしているのは、榊くんだ。
「あら輝流。
寝てないと駄目じゃないの」
「寝ようとしたら話し声が聞こえたんだよ。
で?郁美は母さんから何聞いた?」
にっこりと榊くんは笑うけど、背後に黒いモノが・・・。
ブラックスマイルというやつかな?これは。
「な、何も聞いていないよ?」
「・・・そう。
なら良いんだけど」
頷いた榊くんは、その後ひどく咳込んだ。
思ったより悪いみたい・・・。
「ほら見なさい輝流。
さっさと寝てないと」
「はいはい・・・。
くれぐれも余計なこと話すなよ?」
「わかっているわよ」
お母さんを少しだけ睨んだ榊くんは、そのまま2階へあがって行った。