星が瞬く夜に。





「これ輝流のだわ・・・。
もしかして、この間輝流とデートしたのは、郁美ちゃんなの!?」


デートって・・・!



「そ、そんなのじゃありません!」

「あらそうなの?
輝流、凄く嬉しそうに出かけて行ったから、てっきり彼女とのデートかと思ったの」

「か、彼女じゃないです・・・。
榊くんとは席が隣で、色々良くしてもらっているだけで・・・」

「そうなの~・・・。少し残念だわ~」

「勝手に話進めている母さんが残念だよ」



いきなり聞こえた低い声に、私と榊くんのお母さんは同時に振り向く。

リビングの入り口で仁王立ちしているのは、榊くんだ。



「あら輝流。
寝てないと駄目じゃないの」

「寝ようとしたら話し声が聞こえたんだよ。
で?郁美は母さんから何聞いた?」



にっこりと榊くんは笑うけど、背後に黒いモノが・・・。

ブラックスマイルというやつかな?これは。



「な、何も聞いていないよ?」

「・・・そう。
なら良いんだけど」



頷いた榊くんは、その後ひどく咳込んだ。

思ったより悪いみたい・・・。



「ほら見なさい輝流。
さっさと寝てないと」

「はいはい・・・。
くれぐれも余計なこと話すなよ?」

「わかっているわよ」



お母さんを少しだけ睨んだ榊くんは、そのまま2階へあがって行った。










< 85 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop