。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



キリが出て行ったとほぼ同時だった。俺のデスクの電話機が内線の着信を鳴らした。


ナンバーディスプレイには受付からのナンバーが表示されていた。


嫌な予感、って言うのがあるんだったらまさしくそうだったに違いない。


なぁんとなく、取りたくないような……でも鳴り続ける電話を取らずを得なかった。


通常ならキリか、鴇田が居ればあいつが取るのだが、生憎その二人は不在だ。この会長室には俺しか居ない。


「何だ」と不機嫌そうに言うと


『あ…!あの!会長にお客さまです……あ!お、お客様ー!?お待ちください!』


と電話の向こう側が騒がしい。


俺は額を押さえた。


受付嬢の制止を振り切って、ここまで昇ってくるヤツは一人しかいねぇ。


戒も振り切ることをするが、ここまで昇るのが嫌だそうだ。だから滅多に来ない。


キョウスケも朔羅さえも律儀に受付を通ってくるのに


バタン!


突如扉が開き




「よ♪


来てやったぜ~♪♪」




お呼びじゃない。


てか、今日俺厄日かも。


蛇女が去って行ったと思ったら、今度は





円周率野郎かよ。





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